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山行記録

奥利根 楢俣川 洗ノ沢 2011/08/20-21

メンバー: T(CL)、G、D
天候: (両日とも)雨
タイム:
<8/20>
新宿駅南口(前日22:00)<レンタカー>ならまた湖畔駐車場(02:00-06:35)→笠ヶ岳登山口(07:05)→洗ノ沢入渓点(07:35)→藪漕ぎ(12:00-13:10)→咲倉沢頭避難小屋(14:30)
<8/21>
咲倉沢頭避難小屋(06:00)→笠が岳登山口(08:00)

今回は、沢登り&藪こぎデビューとなるDとGを熟達のTが引き連れた山行である。デビューの地は大雨警報中の奥利根笠ケ岳の洗ノ沢である。

20日
沢登り前夜、新宿駅南口に集合し、レンタカーにて登山口近くとなる、ならまた湖へ向かう。悪天が予想されている中、少々心配気味のDとGに対し、Tは、いつもどおりの余裕をみせ、途中、立ち寄ったコンビニでは若い女性がカバーされたDVDを手にとり凝視している。AKBの何とかさんと思ったらしい。これが熟達の山男の余裕だなと自分に言い聞かせ、心配するのをやめた。深夜、ならまた湖畔の駐車場に到着し仮眠後、翌朝から沢登りである。
3人は足取り軽く沢へ向かうが、目の前に「道路崩落のため立ち入り禁止」のゲートが立ち塞がる。立ち入り禁止の意味を考えては見たものの、各々気ままにゲートを乗り越え進む。その先は警告どおり、道路が全面崩落していた。これは無理かと一瞬立ち止まるGを尻目に、Tはわずかに残った側道部分をひょいひょい進む。何とか無事、沢へたどり着き念願の沢登り開始である。
軽快に沢を進むTの後を、沢登りデビューの2人が、少々あぶなげな足取りで続く。初級の沢だけに、2人も景色を楽しみつつ進める頃になると、小さな滝も随所に見えるようになり、そこを上手く通過することが、まるで子供の頃の冒険で味わった気分と少し似てるなと感じ、心地よい気分で進む。きっとDも同じ気分に違いないと思い、先を歩くDに目をやると“いない”。視線を下に向けると、まるで湯船にでも浸かっているかのようなDがいた。爽やかな笑顔で胸まで水中に浸かっている。「そこは温泉か!」と突っ込もうかと思ったが、Dの冒険心に敬意を払いやめた。その後は妙に慎重な足取りのD。冒険心溢れるDの勇姿をもう一度見たいと嘱望するTとGに、そのチャンスはすぐに訪れた。少々足場の悪い箇所をTが先頭で登り、次がDである。慎重な足取りで進むDだが、次の一歩が難しい。踏み出した左足は虚しく空を切る。何度も繰り返すうちに、腕が限界に近づき震えがくる。その様子を真上から仁王立ちで見ていたTはガキ大将のごとき笑みを浮かべながら「おっ、焦ってる、焦ってる」と、Dの危機に追い打ちをかける。それに追随し、Gはシャッターチャンススタンバイ。しかし、ここでDは底力を発揮し、何とかその場を通過後「何か期待してました?」と、悪ふざけが過ぎるTとGに反撃する。その後も3人仲良く順調に進み、沢の最上部に到着。
ここからは藪である。ここで、Tが熟達の山男の本領を発揮し、先頭で藪を突き進む。DとGは金魚の糞のように付き従うのみである。本当に頭が下がる思いである。
先頭で藪を突破したTは、さすがに疲労しているだろうと思い、DとGは急いで幕営予定地である避難小屋の位置を確認する。「俺の勘では避難小屋は下だな」と言うTに対し、2人は自身満々に「避難小屋は上です」とTに報告後、先を急ぐが一向に避難小屋は見えない。「おかしい」と思い、もう一度確認すると、避難小屋は下である。「まずい」と思い先頭を進むTに「すみません、避難小屋は下でした」と声をかけるが、あまりに申し訳ないのと、猛烈な勢いで引き返してくるTの顔を見るのが恐くて、避難小屋を目指し、転げ落ちる勢いで先頭を進む。本当にすみません。
やっとの思いで避難小屋に到着し、幕営と慰労の準備に入る。到着は14時頃。まずはビショ濡れのTシャツやら雨具を乾かすべく3人が限度の避難小屋の長手方向に細引きを張る。Tシャツは絞っても雨がにじむくらいで滴れ落ちることはなかった。TとDは何とか濡れたズボンから水分をひねり絞ろうとするがこれも効を奏さず。
3人限定の避難小屋に3~4人用の天幕を張り込み、まずは慰労会である。持参した焼酎を手に、本日、最も大変な役回りであったTに感謝しつつ、Tの話に耳を傾ける。沢登りの技術や藪こぎの苦労話を期待しつつ、話が進むが一向に慰労会の始まる気配はない。TはGとDの漫談に合いの手を入れながら細い眼をさらに細くしている。いつしか全員の漫談となり、大盛り上がりの体たらくぶりである・・・入会する山岳会を間違えたかもしれない・・・。
そんなこんなで、夕食の時間を迎える。いい感じで酔っ払い眠ろうとするTを何とか起こしながらの夕食となる。本日の献立は、Dのゴージャスカレーである。下準備も完璧で具材も高級そうだ。どうやら、本日、参加予定であった入会希望者向けの特別メニューのようだ。入会希望者が急遽不参加となったことは残念だが、この上手そうなカレーにありつけたことは、TとGにとってラッキーである。入会希望者さん、ありがとう。その2人の感謝の気持ちとは裏腹に、酔っ払い気味のDは「TとGだけならレトルトで充分だったよ」と悪態をついている。何と言われようが、旨いカレーを食い続ける2人の食欲に影響は無かった。旨いカレーをありがとう、D、ご馳走さまです。
その後、時間の経過とともに、再度覚醒するTのもと漫才集団と化したいいかげんでとりとめのない会話は続き、いつしか気ままな眠りにつき、翌朝を迎える。

21日
翌朝は、昨夜の体たらくぶりを洗い流してくれるような、土砂降りの雨である。各々、反省しているのか口数も少なく下山の途につく。約2時間で登山口近くに停めた車に到着し、帰途に着く。良い経験と自己反省が複雑に入り混じった山行であった。(G)
駐車場
幕営地
登山口
林道
洗ノ沢1
洗ノ沢2
洗ノ沢3
洗ノ沢4
洗ノ沢5
洗ノ沢6
洗ノ沢7
洗ノ沢8
洗ノ沢9
洗ノ沢10
洗ノ沢11
洗ノ沢12
洗ノ沢13
洗ノ沢14
洗ノ沢15
咲倉沢頭避難小屋
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