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山行記録

南アルプス 野呂川 大仙丈沢 2010/10/23-24

メンバー: T(CL)、A
天候: 晴れ(初日)、曇り(二日目)
タイム:
<10/22>
新宿駅(22:00)→甲府駅(24:10)
<10/23>
甲府駅(04:00)→広河原(06:10)→野呂川出合(06:55)→大仙丈沢出合(08:00)→幕営地(12:30)
<10/24>
幕営地(05:30)→仙丈ヶ岳(07:20)→小仙丈ヶ岳(08:30)→大滝頭(09:00)→北沢峠(10:00)→栗沢山(12:20)→北沢峠(14:00-15:30)→広河原(16:10)→甲府(17:30)

南アルプスに大仙丈カールという素晴らしい場所があるらしい。氷河の削りだした広大なU字谷が稜線から下まで続き、夏には見事なお花畑が広がる。何でも見とれすぎて遭難しかかった人がいたくらいとか…。今回はそのTとリベンジも兼ねた山行であった。
前夜に甲府に入り、早朝の市営バスで広河原へ。バスを乗り継ぎ、野呂川出合で降りて林道を歩き、一時間ほどで大仙丈沢の出合に着く。沢に沿って踏み跡を頼りにしばらく進むと、お花畑に出る。視界が開けていて気持ち良い。リーダーのTとしばし現場検証を行う。道は沢沿いと小高い林の中とに分かれており、踏み跡のようなものが何本もあり、別れ別れになると葉が茂っている夏は確かに互いを見つけづらかったのかもしれない。今は葉を落としたダケカンバの林は明るく、何事もなかったかのように秋の日差しを受けてのどかに揺れていた。
標高2000mあたりから次第にガレ場ばかりになり、斜面も急になり気をつけて登る。左に寄ってゆく沢筋から離れて右に水平に進むと、傾斜のない開けた場所に出た。ここがTの絶賛する幕営地であった。西側を見上げればこれから登るべき斜面が延々と続きその上に稜線らしきものが見える。振り返れば北岳が紅葉の刺繍をまとって鎮座している。確かにこれ以上ないくらい幕営の雰囲気を楽しめる場所であった。空にはひつじ雲が連なってゆるやかに流れ、向こうの山腹にはダケカンバの黄色が刺繍のように点々と散らばっている。「山はいいものだなあ!」数十年も山に登ってきたリーダーのTがしみじみと言う。まだ昼過ぎであったがその日はその場所で幕営とした。午後の長い時間をのんびり過ごし、翌日に備えて早めに就寝とした。夜は寒くなったが、雲が出ていたのでそれほどは冷えなかった。
翌日は幕営地から見上げていたカールの残りを直登した。そのうち背後から太陽が昇ってきて、標高が上がるにつれ北岳の後ろから富士山が見えてきた。下から見えていたのはピークではなく窪地であったようで、もうひと頑張りして仙丈ヶ岳の頂上に着いた。南風が強かった。小仙丈ヶ岳まで稜線を楽しんで歩いた。カールでは我々の他に誰もいなかったが、稜線には登山者がちらほらと見られた。紅葉の季節は後半に入ったようだが、やはり人気のある山だ。北沢峠まで降りると、余力を駆って栗沢山まで往復した。目の前には甲斐駒ヶ岳が、その奥に八ヶ岳が見えた。
北沢峠に再度戻り、バスを乗り継いで甲府へ戻り解散した。天候にも恵まれ、ペースも良く、非常に充実した山行であった。甲府で打ち上げ…といきたいところであったが、体調を崩してすぐに帰る事になってしまったのは残念であった。それは3000m峰の寒さのせいでは決してなく、単に北沢峠の小屋で頂いたビールの冷たさのためであった。(A)
大仙丈沢上部から見える稜線
悔しいことに主稜線ではない
幕営地から見る北岳北面
テントから北岳を覗いてみた
大仙丈沢全景とテント
浮かぶハイマツが美しい
夜明け前の北岳シルエット
大仙丈カール上部から仰ぐ稜線
主稜線ではない
突然現れた主稜線
手前はただの窪地
初めての3000m
うれしそうだね
双子のような富士と北岳
仙丈からの北アルプス
栗沢山からの甲斐駒ヶ岳
栗沢山からの仙丈ヶ岳
栗沢山からの北岳
栗沢山からのアサヨ峰
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